2016年5月25日水曜日

中学生1

一九九三年。中学の入学式。初めて朝登校すると、クラスが発表されていた。指定されたクラスへ行くと、自分の席を探した。男女一列づつ黒板にむかって右の端から、氏名のあいうえお順に机は配置されていた。

その時の記憶は定かではない。すぐに入学式が始まったのだと思うが、僕は新入生代表挨拶をしなければならなかったため、緊張で直前の記憶がほとんどないからだ。



しかし挨拶をしたあの後の光景は今でも思えている。そんなにたいしたことはない挨拶だったと思うが、思いのほかざわっとなるような反応の良さだった。小学校卒業間近に原稿を推敲してくれた先生に感謝しなければならない。

入学式が終わり、クラスへ戻った。そこで改めてクラスのメンバーを知ることになる。四つの小学校が合流する中学校だったため、自分の出身小学校以外のほとんど誰とも友達ではなかった。
そのため、入学式後に教室に戻るとまず始まったのは自己紹介だった。一人づつ立ち上がって、名前と出身小学校そして一言を言うのだ。
とある一人の女の子の自己紹介が印象的だった。「私の好きな曲は、B'zのあるがままにわがままに僕は君だけを傷つけないです」と。こども過ぎる自分にとっては衝撃だったのを覚えている。

休み時間に入った。驚くべきことに、新入生代表挨拶のおかげで、なぜか僕に話しかけてくれる人が集まった。僕は一気に友達を作ることができた。うれしくてたまらなかった。
その日の放課後だったと思う。
廊下から教室に戻ったタイミングで、突如雷に打たれた様な感覚になった。あの感覚は忘れることができない。そう。初めて恋をした瞬間だった。僕は本当に一目で恋をしてしまった。

はじめに

34歳で結婚した。昔好きだった人が死んだ。なんだかいろんなことがあったことをちょっと女々しく記録しておこうと思ったので、少しづつ書いていきます。